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車から降りるときになって、私は目を見張るほど驚いた。
着いたところは、とてつもなく大きな病院だった。
その病院は4街区ほども占めるほどの広さをもっていた。
また、この病院で研究所は主要な部分を占めており、病院に入りながら私は一枚の飾り板を見たが、そこにはこの施設のすべてが、これから会うことになっている人物に捧げられたものであると書かれていた。
T博士との会見中、研究主任のG・A博士、ヨーロッパ国際リウマチ学会の事務局長S・O博士などに紹介されたほか、2、3人の研究者やアメリカのワシントンから来ていたアメリカ国立公衆衛生院の公式来訪者にも引き合わされた。
そのすべての人が私の話に耳を傾けるなか、私はF博士の理論を裏づけたm工科大の研究データ、およびD博士、P博士のそれぞれの研究データなどを提供した。
私の話が終わったあとでT博士が言った言葉を、いまでも鮮やかに記憶している。
博士は顔面いっぱいに笑みを浮かべながら、「素晴らしすぎて信じられないほどだ」と言ったのであった。
それから博士は「しかし、信じないというにはよすぎる話だし、私たちはあなたといっしょに研究を進める用意がある」といい、毒性試験から研究を始めたいとの言葉を注意深く聴いてから、「あなた自身もわかっておいでのように、まだ研究はそれほど多くはない。
しかし、あなたがつかんでいるところは、みなトップの研究者から出されている研究結果だから、間違いなく耳を傾けるに値しますよ」といった。
博士は私が持参した研究レポートの価値を認め、それをヨーロッパに送ってもいいかと、私の許諾を求めた。
博士は、自然な物質をガン治療のなかに取り入れることに関しては、アメリカよりも開放的なヨーロッパのほうがいいと思っていて、そういったのだった。
そして、私が自分にはそういう研究を進める資金がないことを話すと、博士は「そのことはご心配なく。
そんなにいいことなら私たちには資金の用意がある」といってくれた。
これは私にとって、事態の最初の大進展であった。
ガンを治すという私の夢を現実のものとするプロセスは食べられるだけの鮫の軟骨製剤をネズミに与える実験から始まった。
そんなに大量に軟骨を食べさせても、ネズミは30日たっても元気だったので、軟骨に毒性のないことが証明された。
毒性試験のあと、A博士の指揮で、実験動物の腹膜腔内に白血病の細胞を注入し、グループごとに50〜300ミリグラムの鮫の軟骨を与えた。
鮫の軟骨を与えた量により違いが出たが、白血病の細胞を同じように注入しても軟骨は与えなかった対照群に比べ、与えたグループは平均で34パーセント(18・4パーセントから49・4パーセント)だった。
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